待合室
ごあいさつ
平成25年10月に甲斐市西八幡に「ごとう眼科」を開院し10年が経ちました。
これまで、患者さん一人ひとりと丁寧に向き合い、個々に合った医療を提供することを第一に診療してきました。
現在、白内障は比較的簡単な手術により視力改善を得られます。しかし、水晶体によるピント合せができないため若い時のように見えるものではないことを説明し、患者さんが本当に必要とする時期に手術をするようにしてきました。年齢に応じて生活の質も変わってきますので、90歳以上でもう手術をしないという選択をする人もいれば、60歳以下でも積極的に手術をする人もいます。そのような方針で行ってきた当院での手術件数は10年で3000件を超えました。全ての手術患者さんで満足される結果になったとは思いませんが、比較的高い割合で満足していただけているものと自負しております。
一方、緑内障は改善させることができない病気であり、進行を抑えることが治療の主体となります。点眼薬による眼圧下降は生涯にわたって必要になります。若い方では緑内障が疑われても安易に点眼治療を開始することはせず、逆に90歳以上の方では多少の緑内障性変化があっても眼圧が高くなければ治療しないこともあります。患者さんの年齢や緑内障の進行状態に応じて治療法を選択し、患者さんが寿命を迎えるまで失明に至らないようにしたいのですが、長寿化した日本では緑内障が中途失明原因の第一位になっています。
抗血管新生薬療法である抗血管内皮増殖因子(VEGF)の硝子体注射は、ここ数十年の眼科医療において大きな変化をもたらしました。加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症などの治療に使用され、病状の改善や維持に効果が認められています。治療薬が高額という問題もありますが、当院でも症例に応じて治療を行っています。
今後も眼科医療の新しい知識や技術を研鑽し、地域の眼科医療に還元できるよう努めていきたと思います。
これからも「ごとう眼科」をどうぞよろしくお願いいたします。
令和5年10月 院長 後藤 輝彦
院長プロフィール
後藤輝彦
医学博士
日本眼科学会専門医
元 山梨大学眼科講師
略歴
平成5年 3月 | 山梨医科大学(現 山梨大学)医学部卒業 |
平成5年 5月 | 山梨医科大学医学部眼科入局 |
大学病院以外の勤務 | |
平成6年 9月 ~ 8年 3月 | 市立岡谷病院 |
平成10年 9月 ~12年 9月 | 塩山市民病院 |
平成25年10月 | ごとう眼科 開院 |
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